★イスラエル在住日本人からの転送メール

 当サイトがこの転送メールを受信したのは、3 月 12 日の午後 1 時半である。ただし、オリジナル・メッセージが、いつ、イスラエルのどこから、だれによって発信されたものかはわかっていない。

                       ■

  実は、3 月 27 日から、ユダヤ教の過ぎ越祭でこちらは 1 週間ほど休暇に入ったので、国外に出ていて、昨日こちらに戻ってきた。過ぎ越祭を祝う、一番メインの夕食が 27 日で、アラファトが行けなかったアラブサミットもこの日だったので、いやな予感がしていましたが、やはり、ひどい事態に突入してしまいました。

 どこでも連日トップニュースで伝えられていますが、テレビで見ていてもひどいと思うのに、メディアが入れない所では、歯止めがきかなくなっているようです。私の友人たちは、すでに 9 日間、外出できずにいるものの、みんな無事で安心しました。一時は水や電気がとまり、食料のストックも底をついたようですが、なんとかしているようです。

 サーバーがラマラにあったりするので、メールもつながらないことが多いそうです。電話は結構大丈夫です。ベツレヘムの友人は、お兄さん家族と住むビルの増築中の最上階に、イスラエル兵が2日間、居座ったそうです。幸い、この兵士たちは態度がよく、何事も起こらなかったそうですが。 出産しかかった女性が、結局チェックポイントを越えられず、そこで出産、赤ちゃんは亡くなったとか、そこら中の若者たちを引っ張っていって尋問するのに、昨日は 15 才の少女まで逮捕されたとか、救急車の出動をとめられているので、亡くなってしまう人も多い、家の中で亡くなった人の死体をどうすることもできず、何日間もそのまま、などなど、想像を絶する話を次から次へと聞きました。

 何週間か前、12 日間の外出禁止令があった時、これは最悪の事態、と思ったけれど、今回はさらに、これまでの人生で一番最悪、と言っていました。いったいこの先どこまで悪くなるのか、見当もつかない、と。イスラエル人も、かなりショックを受けています。昨日は、軍事行動に反対する人達(新聞では 1 万 5 千人が参加)が集まって、抗議デモがテルアビブでありました。それに参加した同僚は、とりあえず、それだけの人が、今イスラエルがしていることに反対していることがわかっただけよかったと言っていました。彼女は、同僚のパレスチナ人に毎日電話して状況を聞き、載らないと思うけどね、と言いながらも、プレスリリースをメディアにファックスし続けています。米国出張中のボスも、毎日、パレスチナ人スタッフに電話して安否を気づかっています。が、こういうイスラエル人は、どちらかといえばマイノリティー。

 私はこういう人達の中にいるので、もっと普通のイスラエル人と接することの多い夫とは、見方が違います。夫のオフィスのスタッフたちは、自称左派で、占領地から撤退すべきだ、と本当に思っているのですが、テロが相次ぎ、一般市民が亡くなるのを見ると、今は戦争状態・・・・と、ある部分、イスラエル軍の行動を肯定するところがあり、だからー、そもそも、自分たちが何をしてるかわかっているの?とキレてしまいます。でも、こういうのが普通の人達のマジョリティーです。

 別の友人は、こうなったのは自分たちのせいだと思う、と言っていました。オスロ合意後、夢だと思っていた平和が本当にやって来る、これで男の子が生まれても、戦争で死ぬかもしれないと心配することはないんだと嬉しかったけど、パレスチナの人達のことを本当に思いやっていなかった、と言いました。こういう分析ができる人は、残念ながら少ないと思います。

 最近になって、イスラエルの兵士たちにモラルがなくなりつつあるように思えます。テロリスト一掃作戦という名のもと、難民キャンプの家に入り込んでめちゃくちゃにし、冷蔵庫の中のものを食べあさり、とか、ちょっとでも身の危険を感じると、即座に撃つ、などなど。

 自爆テロも、最近の爆弾は、これまでのような手作り風のものから高度化し、威力が増していますし、今までは安息日を避けていたのが、3 月 27 日のような、ユダヤ人にとって最も神聖で大切な儀式の夕食に自爆するなど、双方、歯止めがきかなくなっています。いったいあと何人が亡くなるのか、誰にもわかりません。


この記事のURLを友人・知人に知らせる
HOMEBACK