アカデミー賞授賞式会場のすぐ隣りで

トニー・ピアスという人が、自身のサイトで書いている。

3 月 23 日 (現地時間)、彼は、戦争に抗議するために、アカデミー賞授賞式会場のすぐ隣りで行われている抗議行動に、参加はしないけれど、見物に出かけたとのことである。

おもしろいことはおもしろかったが、楽しくはなかった。それは警官がたくさんいて、みんな苛立っていたからである。彼らも、戦争報道をよく見ているはずで、法の番人としては、いきり立つのは当然のことだと、トニーさんは思った。

抗議行動では、パンク・ロッカーなど、ヒッピー風の人たちが、警官たちに追い立てられていた。トニーさんは、シカゴ・カブスの帽子をかぶっていて、一緒の彼女はプリーツ・スカート姿で、ふたりとも、どうもその場に不似合いなかっこうだったらしい。

若い警官のひとりに、身体を押された。トニーさんにとっては、これはいままでにない経験であった。押されたら押し返すというのが当たり前だけれど、この場合は、押し返してはいけないことになっているわけだから。押しまくられっぱなしになるのは、どうも気分が悪い。

「私は、あの連中とは関係ないんですよ」と、トニーさんは警官に話して、その場を取り繕おうとしたけれど、そんな弁解は通用しない。どんどん押されて、「あっち行け」と言われてしまう。結局、警官に取り囲まれて、丁重に押し出されたかっこうになった。

トニーさんは、一週間の休暇をとって、ロサンジェルスへやってきたらしく、また翌日からは、一日にメールを 75 通も読む生活に戻っていかなくてはならない。

↓↓この写真は、授賞式会場の近くで、トニーさんが撮ったものらしい。巨大なリムジンの後ろのほうに、赤地に黄色い文字のサインが見える。文字は、NO WAR FOR OIL (石油のための戦争はごめんだ) と読める。なかに乗っているのが、『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーアだと想像してみるのも、おもしろい。


[2003.3.25]


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