★横浜の酒場で待ち合わせた夜
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知り合いと、横浜・馬車道界隈のバーで待ち合わせた。
東京駅から、JR線に乗る。
横浜までは近いのだから、京浜東北でも横須賀線でもいいはずである。
それなのに、東海導線を選んで乗ろうとする。
旅の気分になりたいからだろうと思う。
向かいホームから電車が出発し、「次発」のこちらが次第に混んでくる。
やがてすし詰め状態になってしまい、これじゃ地下鉄と変わらないよ、と思う。
それでも横浜に着いた。
雨が降っている。
東京では曇りだったじゃないか。
コンビニで傘を買うと、しきりに滅入る。
そのバーには、一度行ったことがあるのに、どうしても見つからない。
迷ったみたいだし、もう遅刻である。
ケータイのないぼくは、公衆電話を探す。
教えられた店の電話番号に電話したいのだけれど、どれもこれも塞がっている。
ビニール傘をさして右往左往するのは、ほんとにみじめ。
空いている電話がやっと見つかり、道順を教えてもらう。
ついでに、待ち合わせ相手の名前を言って、すぐ着くからと伝言を頼む。
お店の人に、「その人なら、30分ちょっと遅れるそうですよ」と言われる。
人類全部と戦って敗れたみたいな気がする。
2007.7.2.


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