
★境川を渡る浦安旧市街

境川に架かる、いくつかの橋。
はじめは、旧江戸川と分岐する地点にある小さな橋。
そこから順に渡りながら歩く。
いまの浦安はディズニーランドの街だけれど、かつては漁師町。
旧市街を分断して、境川が流れる。
新市街にも、その川は伸びてはいるが、そこでは、ただの水路。
面白くもなんともない。
旧市街の境川。
海辺の埋め立てがはじまる前、漁船で埋まっていた境川。
いまは水門に堰き止められ、澱んだ水が動かない。
橋を渡り、街に入り、また橋に戻る。
橋の上ですれ違う自転車のおばちゃんの日焼けした顔。
橋の名をひとつだけおぼえる。
境橋。
橋の上から、豆腐屋と、隣りの寺の山門を眺める。
この風景をクレヨンで描いたらかわいいだろうと思う。
豆腐屋の店先に、白髪の老女が腰をかがめて立っている。
この人も描き込むとなると、なかなかむずかしそう。
豆腐屋と川を挟んで、煎餅屋がある。
その前をいったん行きすぎてから、戻る。
ひび割れ煎餅とのし餅を一袋ずつ買う。
選択の正解であることは、後に食べればはっきりする。
次からは、境川を離れて、街の奥へ入っていこう。
迷路と行き止まりが多いにちがいない。
油断のならない旧市街。
見当違いの場所に連れていかれる懸念。
浦安の歩き方に、いつ習熟できるかと思う。

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