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大塚、それはナウなヤングのトレンディースポット! 若者を池袋に奪われ、年寄りを巣鴨に奪われ、山手線のつなぎ役に徹する町・大塚。ちょっと活気がないけどちょっと暗い、それでいてあか抜けない大塚。
 そんなへぼい町に生まれ育って幾星霜、性懲りもなく住み続ける生粋の大塚人が、21世紀の市民生活に絶対役立たない、小さくて手薄な大塚限定情報をお届けします。
『南大塚萬重宝』は、大塚が空爆に遭わない限り続く……かも知れないウェブマガジンか?

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大塚駅南口の、『イーストイースト』と『吉野家』に挟まれた中央分離帯にある、界隈随一のサイズを誇るビワの木が、今年も豊作だ。事情通によると、とても甘くて美味しいのだという。ただ手が届く範囲になっている実が殆ど無く、高枝切りハサミは欠かせない。それよりも道路に囲まれた衆目の場所で、ビワ狩りをする勇気が必要である。

更に畏れ多いのは、『天祖神社』の社務所裏になっているビワだ。どう考えてもお供物的な、神聖な意味合いが濃厚で、欲を出したらバチが当たりそう。因みに、神社と線路を挟んだ向かい側にある家の軒先には、ブドウが実を結んでいる。まだ葉と同じ緑色ではあるが、たわわになっている様子は、大塚にあって貴重な自然の風物詩だ。
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注目の参議院選挙が公示され、自画自賛と他党への悪口雑言が乱れ飛ぶ東京である。公示前からひっきりなしに大塚を叫び通っていた宣伝カーの頻度は、公示後は意外と増えない。たまに通っても、粗大ゴミ収集車や、この街では日常茶飯事なパトカー、消防車&救急車、そしてガスや電気の緊急車両のサイレンが喧しいので、ひとつも目立たない。

異なる新聞屋が並んで建っているのは、かなりレアなのではなかろうか? 西巣鴨中学校の真裏には、読売新聞と毎日新聞の営業所が軒を並べている。建物的には読売新聞のが大きいが、配達部数は不明である。お互い、ライバル心をめらめらと燃やしているのか、実は中で繋がっていて仲良しなのかも不明。お隣同士のよしみで、お互いの新聞を定期購読しているかどうかも、もちろん分からない。
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 その名も麗しき空蝉橋は、南北大塚を繋ぐ唯一の橋だ。南側はほぼ水平に東池袋方面へ続いて春日通りにぶつかり、北側は坂を下って旧ガン研通りにぶつかるという、両端が行き止まりな空蝉通りの中心地。そして駅周辺で最も眺めの良い一般道でもある。

 その真下には大東京の心臓部、JR山手線がひっきりなしに行き交う。一方かつては極限られた本数の貨物だけが通った線路には、成田エクスプレスや高崎線などのJR車両ばかりか、東武鉄道けごんまでが通り、そのうち新幹線も通過するのではないかと、もっぱらの評判だ。

 大塚駅ホーム脇の貨物駅跡に作られたホテル『ベルクラシック』では、雨にも風にも負けずに、チャペルの鐘の音が響き渡り、視線をやや右に向ければ、サッカーボール状に塗り分けられた給水塔が、ワールドカップ人気の何十年も前から、南大塚を見守っている。真正面にはスカイツリーが日々成長を続け、まるで山手線の線路を遮るかの如く立ちはだかっている。

 振り返って池袋方面を眺めれば、スカイツリー何する物ぞと、豊島区ゴミ焼却場の巨大煙突が、その角張ったフォルムを天空に突き立てる。密集する上池袋、池袋本町の住宅地で迷子になったら、こいつほど頼りになる物はない。しかし昔を知る者には、あの懐かしい池袋ジャンボプールの勇姿が、脳裏をかすめるのだ。その手前の線路上には幾つもの小さな橋があり、ドラマや映画のロケにも使われる人気者。

 線路を横切る空蝉通りを見れば、橋の南詰交差点には「空蝉橋南」、北詰には「空蝉橋北」と、目と鼻の先の信号にちゃんと名前が付いている。南口方向の沿道は、いつしかマンションで埋め尽くされ、良き眺めとは言い難い。他方北口方面は桜並木で、沿道に建物のない独立した坂道なので、威圧感が少ない。しかし坂道の傾斜角はきつく、いかに北大塚が谷底かを如実に表している。

 更に橋の両サイド、線路に沿った道も、対面通行に一方通行、はたまた人がすれ違えないほどの細道まで、バラエティ豊かな4本が揃っている。スカイツリーはまだまだ成長を続け、北口側にも建設中のビルもあり、空蝉橋の眺望は、これからも変化していくに違いない。

タイトル
来る7月17日から25日まで、『深川フォトセッション』という写真イベントに参加します。私は江東区佐賀にあるアンティーク雑貨店『タロス』さんの店内を一部お借りして、路上ペンギン写真展を催すことになりました。期間中、界隈を散策するご予定がありましたら、是非足を伸ばしてみて下さい。詳しくは、東京ペンギン堂本舗のHP(http://shiosenbe.hp2.jp/blog/)をご覧下さい。よろしくお願い致します。

大塚について、こんなことが知りたいというリクエストがあれば、編集部に御一報下さい。
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