萩原正人・フォトギャラリー

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サマルカンド


シェム・リアプ

●サマルカンド

 中央アジア、ウズベキスタンの古都サマルカンドは、3000 年の歴史を持つ世界最古の都市のひとつ。「東方の真珠」「イスラム世界の宝石」など様々な名前で呼ばれ、東西文明の十字路として栄えたシルクロードのオアシス都市だ。
 長い歴史は異民族による侵略と破壊を繰り返しだった。隣のアフガニスタンは今も戦火が止まないが、青空の下で出会った少女たちは中央アジアの太陽のように輝いていた。

●シェム・リアプ

 クメール王国の象徴、アンコール・ワットの遺跡で知られるカンボジアは、二十数年間も続いた内戦で多くの難民や貧困を生み出した。
 アンコール・ワットのあるシェム・リアプの小川で水遊びの少年。平和がよみがえった現在も数多くの地雷が残るなど、不安な要素はあるが国づくりは着実に進んでいる。悲劇を乗り越えた人々が「クメールの微笑」を取り戻すのも間近だ。


ギザ


鳩間島

●ギザ

 道路にあふれんばかりの車と人の波、その間を縫うように行く馬車やロバ‥‥。そんな首都カイロからナイル川を渡り、西へ 15 キロほど行った所にピラミッドはこつぜんと現れた。観光客も少ない第三ピラミッドまで来ると、あのカイロの喧騒が嘘のようだ。
 ボンヤリとピラミッドを眺めていた私に、いつの間にか現れたロバに乗った少年が声をかける。気がつくと、古代エジプトはもう夕闇に包まれていた。

●鳩間島

 西表島の北に浮かぶ鳩間島は、沖縄・八重山諸島の中でもひときわ小さな島だ。過疎化が進みひところは人口が 30 人を割った時期もあったが、現在の人口は約 50 人。生徒がたった 1 人で、廃校が心配された小中学校には6人の子供たちが学んでいる。
 熱帯植物が咲き乱れる静かな集落から海岸に出ると、誰もいないサンゴの海で遊ぶ少年に出会った。サンゴ礁に砕ける波の音が潮風に乗って聞こえる。


ユーフラテス川


バルセロナ

●ユーフラテス川

 トルコの高原から流れてチグリス川と合流、ペルシャ湾に注ぐユーフラテス川は、その流域にメソポタミア文明を生み出した。古代文明は砂漠の砂に埋もれてしまったが、大河は今も変わることなく悠然と流れる。
 夕暮れがせまる川沿いの小さな村で、羊を追いながら家路に就く少年。古代文明の残照のような夕日が、あたりを赤く染めていった。

●バルセロナ

 地中海に面したバルセロナはスペイン第二の都市。同じスペインでありながら、カタルーニャ地方の中心であるこの街は独立意識の強いことで知られ、言語まで異なる。ダリやピカソ、ミロ、そして天才建築家ガウディも、独特の風土や文化の影響を受けた。
 完成には百年以上かかるといわれるガウディの聖家族教会の下で、地中海の太陽にはぐくまれた少女たちの笑顔がまぶしい。


アナトリア


ヒマラヤ

●アナトリア

 アジア大陸の西端に位置するトルコはヨーロッパとアジアの接点といわれ、歴史を秘めた遺跡が数多い。イスタンブールを離れて訪ねたアナトリア高原の小さな村は、昔の面影をそのまま残しているかのようだ。
 村はずれの石畳の道で、学校帰りの少女たちに出会った。アナトリアの青空と同じ色の制服を着た少女たちの笑顔が、高原のさわやかな風の中に並ぶ。

●ヒマラヤ

 アンナプルナ連峰やマチャプチャレなど、7000〜8000 メートル級のヒマラヤの山々を望むネパールの小さな山村を訪ねた。山間に畑が農家や点在するのどかな光景は、日本の東北地方や信州の山村に似てなつかしい。
 静かな山の夜を過ごした朝、清涼な空気の中で出会った水汲みの少女。少女の後ろに朝日に輝くヒマラヤの山々が、荘厳な姿を見せてくれた。


チチカカ湖


ハバロフスク

●チチカカ湖
 チチカカ湖は南米ペルーとボリビア、二つの国にまたがるアンデスの神秘的な湖。その昔、インカ帝国の初代国王は、この湖に浮かぶ島で太陽から生を受けたと伝えられる。湖畔の町プーノにほど近いウロス島は、家や舟はもとより島そのものが藁で出来た浮島だ。
 藁で出来た家の前で母親と過ごす少年。島に暮らすインディオはとても意志が強く、親子の絆も強いと言われるが、そんな少年のまなざしが印象的だった。

●ハバロフスク

 中露国境を流れるアムール川沿いに位置するハバロフスクは、人口 61 万人を超える極東ロシアの中心地。冬は氷点下 30 度を上回ることもあるが子供たちは元気だ。下校する小学生たちにレンズを向けたら、ワッと囲まれてしまった。
 11 月下旬から凍結していたアムール川の氷が解け始める 5 月、長いハバロフスクの冬もようやく終わりを告げ、子供たちが待ち望むつかの間の春と夏がやってくる。

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