★アイダホ大に FBI が飛来した夜明け

 アイダホ大法学部の関係者から、「恐ろしい事」という題名のメールが、3 月 4 日付けで送られてきた。そこには、アメリカ国内で、いまなにが進行中であるか、その一端が表れている。

 さて、昨日は、この小さな町が、極度の興奮に包まれた。FBI の捜査官 120 人が、完全重装備で、C-17 軍用機 2 機 (すごく巨大な飛行機に見えた) に分乗し、この大学町アイダホ州モスコウ (人口 17,000 ぐらい) に飛来したのである。そして、サウジアラビア人の大学院生がひとり、ヴィザ不正行為の容疑で逮捕された。

 アイダホ州大の学生寮が急襲されたのは午前 4 時半で、容疑者の家族 (彼は、妻と小学生の子ども 3 人とともに寮に住んでいた) ばかりでなく、周囲の学生たちの家族も恐慌状態に陥れられた。怒号が飛び、光が舞って、寮生活者たちは、午前 8 時半まで外に出ることを許されなかった。

 少なくとも 20 人の学生が、容疑者を知っているか、自身でアメリカ滞在規則になんらかの違反があるかして、4 時間以上にわたり、突然の徹底的な尋問を受けることになった。昨日の段階では、逮捕あるいは拘留の処分を受けた者はいなかった。しかし、当局は、逮捕された人物に便宜をはかった容疑で、数人の行方を追っているという。

 移民局と FBI の共同捜査は、有無を言わせない強引な方法で行われている。質問に答えようとしない学生には、ヴィザ剥奪や強制退学などの脅しがかけられている。また、学生のパートナーなども、偽証罪で告発するという脅迫を受けている。

 共犯者狩りの標的にされている学生たちのために、弁護活動を開始するために、私は昨日、移民クリニックの所長および弁護士とともに動きはじめた。40 マイル圏内から、協力してくれる弁護士を募っている。弁護費用などを集めはじめたが、すでにサウジアラビア政府が支援を申し出ている。

 この事件を対岸の火事と見なさないでほしい。アイダホ大の外国人学生たちはいま、恐怖のどん底に突き落とされている。

[2003.3.12.]


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